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日曜は。 気付けば目覚まし直前の 午前5:30すぎ。 6時の朝食を控え 顔洗ったり荷物整理したり。 となりのおじいちゃんたちも 早々と行動してるのがわかる。 時間になりまた 一番乗りで食堂へ。 これまたすごい朝食なのだ。 焼鮭をメインに きのこの和え物、 ひじきこんにゃく、 温泉卵にあぶり明太子、 れんこんの和え物、 こごみといんげんの白ごま和え それに 何といっても驚いたのが 味噌汁につき刺さっていた 月山たけ。 こりこりと歯ごたえ良く かなりボリューミー。 また やかんに入ったセルフのお茶が きのうの緑茶とは違って ほうじ茶というのもナイス。 正しい作法は知らないけど この朝のほうじ茶が 無償に美味しく のどにマッチ。 山岳人の経験のなせるワザなのか? 朝食を摂りながら となりのおじいちゃんと 「戻られますか」 「いえ、姥沢にでます、どちらに」 「私たちはあちらに」 と、山小屋の定番の会話をするのも なんだか山に登り慣れてる人みたいで ちょっぴり誇らしかったりして。 朝っぱらから満腹になったお腹を落ち着け 7時すぎには小屋におさらば。 おかみさんに 快適だった小屋の時間の 感謝をお伝えし また重いザックを背負う。 でも 朝もやの中 ぼんやり見える道には 誰の姿もない。 と、くれば 足はもう、歩きたくてしょうがない。 10時のバス目指して ゆっくり下山するところを やっぱりしゃかしゃかと下る NNさんとあたしでした。 小屋から同じ方面に向かう おやじを抜かしたあとは まだまだ登っている人もいるはずもなく 歩く先は人っこ一人いない 贅沢な光景。 朝の 強すぎない やわらかく でもちょっと経つと 鋭い光線に変わろうとする 太陽の光を浴びながら 苦労して登った道を 一気に下る。 途中すれ違うのは 明らかにこの山に登り慣れている 単独の男性たち。 一体何時に登り始めたの? という疑問を持ちつつ あちらもこんな早い時間に 下山してくるあたしたちが 珍しい(というか悔しい?)ようで 声をかけてくる。 「泊まりですか?早いですね」 「きのうはどうでした?」 「雨?夕日は見れたの?」 「ああそう、日本海まで? そりゃあよかった」 はじめてすれ違う人たちなのに 山の中で会うと なんともいえないシンパシーを感じて ついつい話してしまう、 あれは何なんだろう? その中の一人 一瞬仙人か?と思ってしまうくらい 山慣れしていて 毎日登って山の管理でもしているかと思われる バンダナのほっかむりに ちょびっと色のついたメガネのおじさんと やはりありきたりの会話をしたのは 覚えているのだけど。 実がこの方が今回の旅のキーマンとなる。 そんな人口の少ないところを過ぎ 8時もすぎた頃になると リフトで上がってきた ファミリー登山な人たちが 増えてくる。 前日も人の溜まっていた 金姥のあたりから 姥ヶ岳の山頂を目指して 20分の登りを登ろうとした時 うしろから来た同じ小屋泊の若者に 追い抜かされる。 彼も10時のバスって言ってたのにな~ あんな早くいっちゃって・・・ と、後から見ていたら あっという間にあんなところ! さすがリピーター、華奢に見えるけど おぬしなかなかやりおるの。 さてうちらも登りましょ、う、か、、 ・・・ やはり登りはわずかでもつらく。 特に朝はね。 だけど頂上に着いた気分は やっぱり格別。 360度の山、やま、ヤマ・・・! 下からは子供の「ヤッホー」なんて声も。 「おはよー!」 「ガンバレっ」 なんてすれ違う子供たちや 登り始めのはりきる人たちに 余裕顔で声をかけつつ よく整備された木の階段を 伝い降りると リフト乗り場が。 「月山」っていう看板の前で 写真を撮る人々に 「それは姥ヶ岳なんだけどな~」 (後奥のとがったのが月山→) と心の中で邪悪なツッコミ入れつつ 朝のコーヒー1杯。 登ってくるリフトが 二人乗りでほぼ空席なしなのに比べ ひとり乗りでゆったりの下りリフト。 しかもなぜかこちらだけ日陰で快適なのだー。 ちなみに前日の山歩きの際も 尾根に出るまではなぜか 直射日光を避ける方向を歩くことが多くラッキー。 こういう小さなこともツイテルねノッテルね。 リフト乗り場は上も下も 売店が充実していて 湯殿山口とは明らかに雰囲気違う。 やっぱりこちらが メインストリームなんだな。 それなのにアクセス悪いよなぁ。 と、10時の町営バスが来るまで 1時間弱待つことに。 その間にもマイカーで続々と 登山者たちが到着。 装備は至って軽い感じ。 ワンピースにサンダルなんてのもいるし。 ぶつぶついいながら 人間ウォッチをしていると 「あれ、まだいたの」って 朝すれ違った仙人ちっくなおじさんに 声をかけられる。 私「はい、バスがなくって1時間待ちなんです、 もう往復されたんですね」 仙「それは大変だね、途中まで送ってあげましょうか、僕は・・・」 私「いえ、次のバスの乗り継ぎもまた 50分待ちなんで早く行っても意味ないんです」 仙「それじゃあ気をつけて・・・」 と、別れを告げマイカーへ向かう仙人を見ていると NNさんがいきなり 「今、蔵王って言いましたよね?」 って。 私は聞えなかったんだけど仙人のお父さん 蔵王に行くって言っていたとか。 N「蔵王のどこか聞いてみましょうよ!」と 珍しく食いつくNNさん。 車のところにいるお父さんをつかまえ N「私たちも蔵王なんです、どこか途中で降ろしていただけませんか」 仙「途中で降ろすなんてお安い御用ですよ、 僕のルートはこれですが、どこがいいですか」 と、黄色いマーカーのひかれた 自動車地図を渡される。 早速鼻をつきあわせ 地図を覗き込む 「ザ・地図の読める女たち」。 私たちの行きたい蔵王温泉と 仙人の行きたい蔵王の山岳部では ルートが若干違うようなので 途中横切る鉄道の「茂吉記念館前」という駅で 下ろしてもらうことに。 1時間半後の11:27に 山形方面の電車があることも ちゃっかり確認。 1時間の短縮だ! 仙「汗ふいてくるから乗っててください。 これあまり冷えてないけどどうぞ」 なんとクーラーBoxからのスポーツドリンクまで! それからの約1時間のドライブは楽しく。 こちらが勝手に 地元の人だと思い込んでいたのだけど 仙人、実は群馬から 百名山の残り30を塗りつぶす旅の途中で。 信州の生まれで山岳部だった話。 スバルの仕事で群馬に移り住んでること。 足腰が弱らないように月2回 片道2時間の登山を欠かさずやっていること。 その他、山の話、仕事の話、外国の話。 定年だけどまだ 仕事は続けているという話から 70手前くらいと思われるけど 話し上手で聞き上手で 説教くさいところもないし 普通に一緒に呑みたい感じだよ! 何というか感覚がまともというか 隔たりを感じさせないというか。 反応もいいし(耳もいい←重要) お互い次々と話題を変えて 話す時間はあっという間で。 そして あたしの思惑通りに 電車に間に合う時間に高速を降り あとは駅に向かうだけ、と 一同で地図を見直し 向かったのだけど。 ・・・ ああ だけどだけど。。。 思わぬ展開がやってきたのでした! 人生はそうそう思い通りに行かない。 続きはまた。
by pokapoka_united
| 2012-09-20 01:41
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